「金融業界ではたらいたことがないから、金融機関に行くのはむり」
「法人営業やったことないし、M&Aの仲介やFA業務に携わるのは難しい」
その気持、痛いほどわかります。
わたしも法人営業の経験がないままM&Aブティックファームに入るための転職活動をはじめた際は全く同じことを考えていました。
ですが結果だけ言うなら、法人営業経験必須の会社で複数社内定・最終面接まで行くことが出来、第一希望のM&Aブティックファームへの転職を果たすことが出来ました。
資格は証券外務員1種と普通免許くらいしか持っていませんし、TOEICの点数は450点です。
そんなわたしだからこそ自信をもって、実体験を基に募集要項の条件を満たしていない求人に応募していい理由を解説していきます。
まったくの他業種に行きたい方や、M&A業界・コンサル業界といった一般的には高給と呼ばれる業界への転職を考えている方にとっては非常に有益な内容になっております。是非、読み進めてみてください。
募集要項は絶対条件ではない
募集要項は絶対的な条件ではなく、企業の「こんな人が来たら最高」という願望の結晶です。
たとえるなら付き合いたい異性の条件のようなもので、全てがぴったり合致することはまずありません。
こういった風に、条件に妥協をしつつ自分の中で折り合いをつけ付き合うのはよくあるはなしです。
まったく同じことが企業の採用でも起こりえます。
となるわけですね。
募集要項は「獲りたい人材」が所持している要素を書いた「揃ってたら良いな」レベルのものでしかありません。
臆せず書類を送っていきましょう。
履歴書を送るのはノーリスク

募集要項に満たしてない人材が書類を送ってきても、基本的にあなたにネガティブな影響はありません。
企業はブチ切れて電話とかしてきませんし、丁重にお断りのメールを直接or転職エージェント経由で聞かされるだけです。

現代は相当古い企業でないかぎり、履歴書や職務経歴書はデータで送ることが出来ます。なので入りたい業種や業界が絞られている場合は、ちょっと改変するかそのまま同じものを複数社に提出することが出来ます。
つまり、気になる企業にエントリー書類を送る時間的・経済的なコストがほぼゼロなんです。
書類が通れば御の字、通らないなら通らないで力不足がわかります。
送る側にはメリットしかないので、バンバン送っていきましょう。
履歴書を送るのはノーリスク!臆せず送りましょう
実際の事例
上記のような事例、一度や二度じゃないんです。
希望していたのがコンサルティングファームとM&Aブティックファームだったので、M&Aの領域ではソーシング担当として法人営業の経験を長くやっている方が求められていました。
それゆえ、「法人営業◯年以上」「法人営業で優秀な成績を収められていた方」といった募集要項が非常に多かったです。
実際のわたしの業務経験と最終面接~内定に至った企業の募集要項は下記の通りです。
わたしの業務経験
- 個人へのリテール営業2年
- アナリストとしての企業分析1年
最終面接~内定に至った募集要項
- 法人営業経験5年以上
- 法人営業経験者かつ優秀な成績を収めた方
- 商社・保険での法人営業経験者
- 監査法人出身
見返して驚いていますが、1ミリもかすっていません。かろうじてかすっているのは営業くらいです。
書類選考が通らなければいくら対策してもムダなので、わたしはほんの少しでも入りたい企業にはサクサク履歴書・職務経歴書を投下していました。50社以上は確実に送っています。
結果的には20社程度しか残らなかったのですが、落とされた理由を転職エージェント経由で教えていただいたり、予想外の企業の面接に進むことができたりと多くの発見がありました。
自分の転職市場における需要を確認できる良い機会でもあるので、少しでも琴線に触れる求人があったらおくってみてください。
まとめ
企業が欲しいのは要件に完全マッチした人材ではなく、一緒に働きたいと思わせてくれる人材です。
「自分の経歴じゃ◯◯業界は無理だ」と自分で転職のチャンスを潰さず、果敢に書類を送ってみましょう。
意外とすんなり通ることが多くて驚くはずです。
せっかくあなたが持っている転職チャンスを自分で潰すことがないようにしていただけるとうれしいです。
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