本日おすすめする書籍は、ビジネスモデルジェネレーションです。
事業やビジネスモデルを分析したいけど、とっかかりがつかめない。
自身の提供できる価値を知りたいものの、どう分析すればいいかわからない。
そういった方の疑問を一冊で解決する、事業理解の基礎が学べる入門書のような作りになっています。
年間2,000万稼ぐフリーのコンサルタントであった上司から教えて頂いたもので、実務でも活躍するおすすめ書籍の一つです。
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キャンバスとは?
ビジネスモデルジェネレーションではキャンバスという一枚のシートでビジネスモデルを表現する手法が紹介されます。

事業の価値、それをうみだすためのコスト、価値提供により得られるキャッシュの流れがビジュアルで理解できるのです。
顧客への価値提案、ビジネスの構造を一枚のシートにまとめることが出来るため「事業理解」「事業の改善策についてのディスカッション」が可能となります。
また、このシートは事業の分析だけでなく、「個人」「企業」等の価値提供について見直すことの出来るフレームワークになっているので、事業理解以外にも多くの場面で応用可能です。
商談先の企業理解、転職時の自己分析等で活躍するフレームワークでもあるので「事業理解」「自己分析」に課題を感じている方は是非読み進めてください。
利用タイミング
企業理解
キャンバスは事業理解だけでなく、企業そのものの理解を深めるのにも役立ちます。
事業についての理解を深めることで、顧客層や提供価値を把握すると共に、カバーできていない顧客層や価値についても考えを巡らせることになります。
キャンバスは課題の解決や提案のネタ探しに役立つため、重宝しています。
事業理解のとっかかりにもなるので、特に決まった手法をもってない場合は試してみてはいかがでしょうか。
自己分析
キャンバスは「どういった形で価値提供するか分析するツール」なので、自分を対象にすることで客観的な自己分析が可能となります。
自分が今持っている資産(スキルや資格、できること)を棚卸することにより、提供できる価値が見える化。
どういった強み・特徴を持っているか理解が深まります。
自身の提供価値を把握することで、社内・社外での行動やポジションが把握しやすくなるので、
自分を活かすチャンスの拡充につながります。
転職を検討している場合は、向かいたい業界へ行くための必要なスキルや提供するべき価値
が浮き彫りになります。
この本を読もうと思ったきっかけ
企業理解を深め自分なりの仮説をぶつける準備をしたいと考えたことがきっかけでした。
わたしは業務上、経営企画の方や中小企業のオーナー社長と面談する機会が多く、M&A戦略や資本業務提携に関する考えを聞き出すのが仕事の一つです。
アポイントを取れる率が日々向上し、一週間で行う商談の数がどんどん増えてくるようになりました。
従来のやり方では仮説を作るスピードや事業理解が追い付かないため、上司に相談して教えて頂いたのがこの本になります。
キャンバスの型にはめることで意思決定の時間が短縮されると共に、ざっくりとした事業理解・仮説作成が可能となりました。
電話の際のフックにも利用することができ、経営企画へのアポイント率は17%へ向上しました。
上司や同僚への事業説明も出来るようになっため、仕事での連携もしやすくなり、非常に役立っています。
おわりに
以上が、ビジネスモデルジェネレーションの書評についてでした。
実務で役立つだけでなく、自己分析・転職活動といった様々なシーンで役立ちます。
本の中では具体的な図の解説、使用することによる仕事へのメリット、有名企業を例にした具体例が掲載されています。
事業理解・自己分析で課題を感じている方にとって非常に有用な書物となっているため、読んでみることを強く推奨します。
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