質問です。
転職の面接は一次・二次・最終で意識することはほぼ同じでしょうか?
この質問を聞かれた瞬間に「全く違います。何をいってるんですか?」と思わなかった方は黄色信号です。
一次面接・二次面接・最終面接では見られているポイントがまったく違うため、対策や振る舞う行動は180度ガラっと変わります。
これ絶対NGです。余裕で落ちるのでお気をつけください。
今回の記事では、あなたが転職の際に一次・二次・最終面接で意識したほうが良いこと、心構えについて紹介します。
最初の質問で理由とともにセットで答えられなかった方、はじめて転職の面接をされる方、面接ごとに何を意識していいかわからない方にとっては必ず持ち帰るものがある内容になっているので、是非じっくり読み進めてみてください。
一次面接

一次面接で意識するのは「社会人として恥ずかしくない振る舞い」です。
面接官は人事の担当者であることが多く、「あなたのパーソナリティ」というよりは「社会人としておかしくないか」をチェックします。
型を覚えた上で崩すのは型破り。型を覚えてもないのに崩すのは型なしです。
この段階では社会人としての基本のキを意識した振る舞いが大切になってきます。
身だしなみ、ビジネスマナー、姿勢、発声、簡単なコミュニケーション。
どれも当たり前のように感じますが、意外と当たり前にできることではありません。
身だしなみ一つとっても、①散髪②ヒゲや眉毛の処理③笑顔を絶やさない④ブレスケア⑤スーツの正しい着こなし⑥姿勢と注意すべき点が山程あります。
一次面接は「いかに減点されず次に進むか」が達成すべきミッションなので、変な情熱や持論は語らずスマートに模範生をつらぬいてください。
- 社会人としてふさわしい振る舞いをしているか
- 身だしなみはちゃんとしているか
- 姿勢はおかしくないか
- 会話の受け答えがおかしくないか
二次面接

二次面接で意識するのは「志望会社が欲しいと思う人材の行動」です。
面接官は人事責任者や現場のマネージャーであることが多く、あなたを次のステージである役員面接や社長面接に通すための明確な理由を探してきます。
面接というイベントの中でいちばん難易度が高いのが、この二次面接です。
一緒に働くであろう現場や人事の責任者にどうにかして「わたしを採用すると御社にメリットがありますよ」ということを伝える必要があります。
面接官は「なぜ弊社に志望したの?」「なんでその志望動機になったの?」「なんでそう考えたの?」という無限に続くと思われる深堀りをしてきます。
ですがこれは別に志望者がきらいだからやっているわけではありません。将来、一緒に仕事する仲間のことをもっとよく知っておきたいだけなのです。
一緒に食事やデートをする前に付き合うカップルがいますか?いませんよね。
おかしなやつを取ってしまわないか不安になっているだけなので、自分の考えを持って志望会社の欲しい人材にマッチできるような人材を目指して面接へ臨んでください。
自己分析、業界分析、企業分析の準備結果が発揮される瞬間でもあるので、準備を怠らないようにしましょう。

- 上の人間に通してもいい志望者なのか
- 一緒に働く人間としてふさわしいか
- なにかおかしな点やきになる点はないか
- 仕事への理解にズレがないか
最終面接

最終面接で意識するのは「会社への志望度の高さを表現すること」です。
もうここまで来たらほぼ確定で、2人に1人は受かります。
この段階で出てくるのは役員か社長クラスなので、常に忙しい彼らの時間をとる以上、下の人間は相当採用したい人材でもないかぎり二次面接を通さないからです。
今まではテクニックで切り抜けることが出来ましたが、最終面接は少し毛色が違います。
社長や役員が見ているのはスキルではなく「あなたの自社への志望度の高さ」だからです。
ここまで通っている時点で「社会人としての基礎能力」「仕事へのマッチング度合い」は既にクリア済。わざわざそこを確認するのは時間のムダと言えるでしょう。
となると聞くべきことは「自社への志望度」に絞られます。
一番採用側にとって怖いのは「内定辞退」であり、合格もらったけどやっぱりや~めた。となられると採用費と人件費をかけただけで収穫がないという状態になってしまいます。
そこを避けるために「きみはうちが第一志望かい?」と聞いてくるのです。
この質問に対しては、基本的に「もちろん、御社が第一志望です」と答えるのをおすすめします。
恋愛に例えるとわかりやすいのですが、異性に告白する際に「きみのことは好きだけど、一番ではないかな。でも付き合ってよ」と言う阿呆がいるでしょうか。
いませんよね。秒でフラレます。
むしろ「第一志望かい?」と言われた時はラブコールをもらっていると考え、ハッキリ第一志望ですと伝えましょう。
- 自社への志望度
まとめ
以上が、転職の一次・二次・最終面接で意識するべき行動でした。まとめます。
- 一次面接 「社会人として恥ずかしくない振る舞い」
- 二次面接 「志望会社が欲しいと思う人材の行動」
- 最終面接 「会社への志望度の高さを表現すること」
転職はセンスではなく、技術と練習でいくらでも成功率を高める事ができるイベントです。
絶対にやってはいけないこと、フェーズ毎にやるべきことを意識さえできれば落ちる可能性はガクっと下がります。

面接に進めているということは、履歴書や職務経歴書といった書面上では問題がないということになります。
しっかり準備をし、適切な行動さえすれば面接は通過できるものなんです。
よく就活の失敗談で「100社面接したのに受からなかった……」というのを見かけますが、安心してください。
あれ、ただの準備不足ですから。
単語を暗記しないで英単語のテストやるようなものです。そんなの点がとれるはずがありません。
個人的には、転職エージェントの活用をおすすめしています。
転職エージェントを使うことで企業から面接ごとにフィードバックをもらうことが出来るため、面接をやればやるほど改善・ブラッシュアップができるからです。

もし転職エージェントを利用される場合は、あなたが希望する業界の転職エージェントを利用するのが一番効率的です。
わたしは「アクシスコンサルティング」という転職エージェントを利用しましたが、事業会社向けの転職エージェントとは全く違うコンサル業界に特化した転職サポートをしていただくことが出来ました。
コンサル・M&A業界に特化した役立つ転職エージェントをまとめた記事も執筆しましたので、ご参考ください。

使えるものをすべて使い倒し、悔いのない転職活動をしていただけると幸いです。