このように、職歴がネックになってコンサル業界への転職を迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ご安心ください。むしろ企業は第二新卒の方を歓迎しています。
30人以上の転職エージェントと面談した際にゲットした情報を基に、未経験・第二新卒という立ち位置で未経験のM&Aブティックファームに入社したわたしが「第二新卒にこそコンサル業界をおすすめする理由」を紹介します。
未経験でコンサル業界へ転職したいと考えている方、第二新卒でコンサル業界に興味がある方にとっては非常に有益な内容になっております。
是非、じっくりと読み進めてください。
企業が第二新卒を採るメリットとデメリット

まず、企業が第二新卒を採るメリットとデメリットから見ていきましょう。
第二新卒を採るメリット
- 社会人としての常識を備えている
- 社会人経験が少ないため柔軟な思考が出来る
- 若いため能力開発の余地が多くある
- 社会人としての基礎があるため教育コストが削減できる
- 明確な理由を持って志望していると思われる
新卒はまっさらな状態が魅力ですが、社会人としての常識やマナーさえ何もしらない状態だと教育コストが多くかかってしまいます。
一方、第二新卒はネックである社会人としての基礎やマナーを身に着けている上に、所属企業の考え方にも染まりきっていません。
そのような人材は会社の色に染めやすいため、非常に好まれます。
職歴が浅く、大きな実績を残せていないことを気になさる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、それはむしろ良い方向に作用します。
コンサル業界は事業会社と仕事の仕方が異なるため、実績のせいで余計なこだわりを持たれたら困るんです。
それにわざわざ転職という大きな負担をかけてまで入社を希望するということは、自社への志望度も高く業界の理解も深いと受け取られます。

第二新卒は教育コストがかからない上に、余計なこだわりも持たず育てやすくやる気もある。
ある種、理想の人材なのです。
第二新卒を採るデメリット
- 社会人経験が浅いため、戦力になるか不確定
- またすぐに辞めてしまう危険性がある
第二新卒を採るデメリットは、社会に出た期間が浅いが故に想定されるものになります。
ですがこれらのデメリットは、採用側から見たらそこまで大きな問題ではありません。
事業会社からの転職の場合、経験年数が多かろうが少なかろうが仕事の仕方が異なるため戦力になるかは不確定です。
また、転職をしている以上、どのような求職者もやめる危険性はあります。
第二新卒にのみ当てはまるわけではなく、転職者全員に当てはまるため不利になることはないと考えられます。
なぜコンサル業界への転職は第二新卒が有利なのか

企業が第二新卒を採るメリットは明らかになりました。
では、なぜコンサル業界への転職が第二新卒にとって有利なのでしょうか。
モーレツに働くことができる
コンサルタントの仕事は「クライアントに利益をもたらすこと」がすべてです。
すべてにおいてクライアントの都合が優先されるため「今日は定時なので帰りますね」といったキャンディーみたいに甘い戯言は通用しません。
案件によっては深夜まで働くことはザラで、マネージャー層は土日でも余裕で出勤しています(会社によってもちろん程度の差はあります)。
わたしも案件が佳境を迎えた際は、毎日26:00まで働くということもありました。
残業という概念がなく、必要があれば無限に仕事が降ってくる。
こんな働き方を40歳を越えてからは出来ない上に、最初は未経験のため下働きです。
肉体的・精神的にも負荷が大きいため、耐えることの出来る若い人材が求められます。
コンサル業界の働き方を受け入れやすい
コンサルは問題解決のプロフェッショナルであり、問題を見つけることも仕事のひとつです。
既にやるべきことや課題を与えられてする仕事とは根本的にアプローチが異なります。
同じ「仕事」でも事業会社での「仕事」とはまったく別物と言えるでしょう。
そのため、仕事にこだわりのある方は対応に苦労されるという事例を複数の転職エージェントから聞きました。
コンサル業界へ転職したい方は、柔軟な思考ができる若いうちのチャレンジをおすすめします。
年齢を重ねていると入社の難易度が上がる
コンサル業界は昇進や給与アップのスピードがはやく、30代中盤や40代になると軽く1,000万を突破することがあります。
実力次第で職位や年俸は伸び続けるため、事業会社の取締役や執行役員をゆうに越える年収を若くして手に入れることも珍しい話ではありません。
米国シカゴで1926年に設立されたコンサル会社の老舗、A.Tカーニーの日本支社代表取締役はなんと38歳です。
こういった事例から、未経験の30代中盤・40代の方へは尖ったスキルでもない限り同水準の給料提案が難しい状況になっています。
仕事の作法、体力の問題もあるため、年齢を重ねてからの挑戦は難易度が高くなる傾向があるのです。
コンサル業界へ進むことで得られるもの

コンサル業界へ進むことで「問題を特定し、解決する」というすべてのビジネスに使えるスキルを得ることが出来ます。
ビジネスとは分解すると、問題を解決することでサービスを受けた方からお金をもらうことです。
- お腹が減った(問題)→食料の提供(問題の解決)→満足
- パソコンが壊れた(問題)→修理できる人材を派遣(問題の解決)→満足
- 経営がうまくいかない(問題)→再建案の提案・実行(問題の解決)→満足
コンサルタントとしての能力を上げることによって、世の中にまだ誰も解決できない問題を特定し(ビジネスチャンス)、解決するための商品やサービスを生み出し解決(起業)することで大きな利益を獲得することが出来るのです。
こういった大きな問題だけでなく「自分の年収を上げるにはどうすればいいか」「仕事のパフォーマンスを保つにはどうすればいいか」「どの業界へ転職するのが自身のキャリアにとって効果的なのか」といった自分の問題も特定・解決ができるようになります。
この仕事術はすべての仕事・ビジネスの土台となるものであり、文字通り「どのような業界へ渡っても通用できる」ようになるのです。
働く量・質も強制的に圧縮され、あなたのビジネス戦闘力は爆発的に上昇するでしょう。
仕事に対してストイックになりたい方、将来は自身でなんらかのビジネスをやり成果を残したい方には是非、この業界へチャレンジしていただきたいです。
まとめ
以上が、コンサル業界への転職は第二新卒が有利な理由でした。まとめると以下の通りです。
- モーレツに働くことができる
- コンサル業界の働き方を受け入れやすい
- 年齢を重ねていると入社の難易度が上がる
歩合で稼ぎたいから保険・不動産・証券の営業マンになる。
そういった考えを否定するつもりはありません。
事実、わたしも一回目の直接応募での転職活動時はそう考えていました。

ですが、今回の記事で話したようにコンサル業界への切符にはそれなりの時間制限があります。
40年以上続くビジネスキャリアでの利益を最大化させたい方はぜひ、コンサル業界への転職にチャレンジしてみてください。
下記に記載するサイトは、個人的に使ってみておすすめできる転職サイトになります(記事内で紹介した【アクシスコンサルティング】
は除く)。
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